<紀州名物「なれ寿司」>

紀州に古くから伝わる郷土料理のひとつ、「なれ寿司」
塩漬けにした魚と飯を身近にある植物の葉で包み、漬け込み発酵させて作られた食べ物です。
保存食に端を発し、現在のお寿司のルーツと言われています。
また和歌山のなれ寿司は滋賀県の鮒寿司・奈良県の釣瓶鮨とあわせ、「日本3大くされ寿司」と呼ばれます。
その名のとおり強烈な臭いが特徴で、「本なれ寿司」になると普通の人にはとても手が出せないほど。
しかし現在一般的に食されている「早なれ寿司」はとても食べやすく、中華そば(和歌山ラーメン)とベストマッチのとてもおいしいお寿司です。

●なれ寿司の種類

なれ寿司はその発酵度合によって「本なれ」「なれ」「早なれ」に区分されます。

@本なれ
 完全な発酵食品で強烈な臭いが特徴。
 現在では一般的にはほとんど販売されていません。

Aなれ
 酢は用いず塩のみで調味するが、軽く発酵させることにより乳酸菌の酸味があるのが
 特徴。 和歌山では以前から食べられていたお寿司ですが、現在では紀州土産として
 は販売されていますが、一般に食べる機会はあまりありません。

B早なれ
 酢飯を用いた一夜寿司。
 発酵させないのでくせのある臭いはなく、和歌山ではスーパーや中華そば店などに良く
 置かれています。
 「早すし」ともいわれ、発酵させていないので厳密にはなれ寿司ではないのですが、
 和歌山で一般に多く食べらているのはこの「早なれ」です。

●早なれ寿司について

 具に用いられる魚は鯖(さば)・秋刀魚(さんま)・太刀魚(たちうお)などがありますが
 そのなかでも最もポピュラーなのはやはり鯖。(地域によって異なります)
 生の切り身をそのまま用いる場合もありますが、多くは酢で〆て用います。
 具の上にガリ(紅生姜)を載せる、あせ(暖竹)の葉で巻くなどしてアクセントをつけて
 いるものが多いです。